天橋立観光巡りで最初に訪れたのが、「三人寄れば文殊の智恵」で知られる日本三文殊のひとつ「智恩寺」です。
受験生や参拝者に人気の文殊菩薩を祀り、丹後地方最大の三門「黄金閣」や室町時代の「多宝塔」など、多くの見どころがあります。
また、境内には「すえひろ扇子おみくじ」や名物「智恵の餅」などがあり、可愛い猫たちもお出迎えしてくれます。
この記事では、智恩寺の歴史や特徴、見どころ、アクセス情報などを訪問時の写真を交えながらご紹介します。
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天橋立 智恩寺の歴史と特徴
天橋立 智恩寺は、日本三景のひとつ天橋立のすぐ近くに位置する由緒ある寺院です。
その魅力的な歴史と特徴についてご紹介します。
智恩寺の創建と由来
智恩寺の創建は、平城天皇の勅願により808年(大同3年)に始まり、当初は真言宗の寺院として建立され、後に臨済宗妙心寺派に属するようになった歴史があります。
この寺院は、古くから「切戸の文殊」や「九世戸の文殊」と呼ばれ、地域の文化や信仰の中心として親しまれてきました。
中世以降、幾度かの改修を経て現在の形となり、多くの文化財を有する名刹として知られています。
「日本三文殊」の智恩寺
智恩寺は「日本三文殊のひとつ」に数えられており、ご本尊である「文殊菩薩」は、知恵を司る仏として知られ、その知恵を授かるために、受験生やその家族などが多く訪れるパワースポットとなっています。
他の日本三文殊である「奈良県の安倍文殊院」や「山形県の大聖寺」と並び、多くの信仰を集めているのが特徴です。
「三人寄れば文殊の智恵」という言葉も、智恵の仏様である文殊菩薩への文殊信仰に由来しているとのことです。
智恩寺と天橋立の関係
智恩寺は日本三景・天橋立と共に、日本の室町時代に活躍した水墨画家である雪舟の「天橋立図」にも描かれており、長い歴史の中で多くの人々を魅了してきました。
また、天橋立観光の起点としても知られています。
智恩寺の見どころ
智恩寺には、歴史的価値のある建造物や人気のおみくじなどがあります。
順番にご紹介しますね。
丹後地方最大の三門「黄金閣」
智恩寺の三門は、禅宗様式の三間三戸二重門で、丹後地方で最大規模を誇ります。
入口の石碑には「山門」、ホームページには「三門」との表記がありましたが、山寺ではないため、この記事では「三門」と表記しています。
この門は1767年(明和4年)に延べ8,780人もの大工によって7年かけて再建されました。
門の楼上には釈迦如来像や十六羅漢が安置され、後桜町天皇から黄金が下賜されたことから「黄金閣」とも呼ばれています。
細部にまで施された唐様(禅宗様)の美しい装飾も見どころです。
ぜひ三門の緻密な造りに注目してみてくださいね。
室町時代の遺構「多宝塔」
智恩寺の多宝塔は、室町時代に丹後国守護代であった延永春信によって建立されました。
屋根の軒反りが美しいこけら葺(木の薄板を重ねた日本伝統の屋根技法)は、丹後地方で唯一のものとされています。
この塔は病気全快の感謝を込めて建てられたと伝えられ、その歴史を感じさせる佇まいが圧巻です。
重要文化財にも指定されています。
智恩寺の中心的建物「文殊堂」
智恩寺の中心的建物である「文殊堂」には、ご本尊である文殊菩薩が秘仏として祀られており、普段はそのお姿を拝むことができませんが、年に数回、特別な日にのみ公開されます。
1月1日から3日の正月三が日、1月10日の十日えびす、そして7月24日の出船祭がその日です。
これらの開帳日は多くの参拝客が訪れ、智恩寺全体が活気づく特別な機会となっています。
※行事詳細は公式サイト参照
⇒「天橋立 智恩寺 公式サイト」を見てみる
境内を彩る「すえひろ扇子おみくじ」
智恩寺の境内では、珍しい「すえひろ扇子おみくじ」が人気です。
扇を広げると吉凶がわかり、占った後は松の木に結んで帰るのが通例です。
境内に風が通ると、おみくじ扇子がユラユラと揺れ動くので、とても風情のある光景を見ることができますよ。
重要文化財の「鉄湯舟」
鉄湯舟は鎌倉時代に作られた古い遺物で、国の重要文化財に指定されています。
元々は湯船として使用されていたものですが、現在は手水鉢として智恩寺の参拝者に利用されており、上にある松の木には、前述したすえひろ扇子おみくじが結ばれています。
最後に。
境内に、ちょうど餌をもらっている猫がいたのですが、猫の中でもルールがあるようで、少し離れたところで餌の順番を待っている猫がいました(笑)
ちゃんと順番が回って来るのか、気になりつつ、この後、智恵の輪のある運河沿いへと移動しました。
石灯篭「智恵の輪」
智恩寺を抜けた先には「智恵の輪」と呼ばれる石灯籠があります。
昔は船の安全のための航海灯だったそうです。
この輪を3回くぐると知恵を授かるという言い伝えもあるようですが、本当によじ登ってくぐらないように。
実際には「輪の中に頭を3回出し入れする」という形で「くぐる」とのことです。
ちなみに「智恵の輪」は、天橋立を渡った対岸にもあります。
名物「智恵の餅」の特徴
京都府宮津市にある智恩寺の近くで有名な「智恵の餅」は、300年以上の歴史を持つ伝統的な名物菓子で、餅を食べると、智恩寺の本尊である文殊菩薩から知恵を授かるといわれています。
智恵の餅を作ることができるのは、
- 吉野茶屋
- 彦兵衛茶屋
- 勘七茶屋
- ちとせ茶屋
上記「四軒茶屋」と呼ばれる4軒のお茶屋だけだそうです。
我が家は早朝のまだお店が開店する前に智恩寺に訪れたので、帰宅時に購入しようと思っていましたが、すっかり忘れて帰宅してしまいました(^^;
これから参拝予定の方は、ぜひ購入してみてくださいね。
智恩寺のアクセスと周辺情報
▼智恩寺 駐車場(智恩寺となり)▼
(グーグルマップ)
- 住所:〒626-0001 京都府宮津市字文珠466
- TEL:0772-22-2553
- 駐車場:100台(700円・2024年11月時点)
- 営業時間
(駐車場)8:00~17:00、(本堂売場)8:00~17:00
※季節、行事により変動あり。
アクセス方法と交通手段
智恩寺は、京都丹後鉄道宮豊線の「天橋立駅」から徒歩約5分という好立地にあります。
車で訪れる場合、智恩寺の隣にも有料駐車場がありますし、近隣にも有料駐車場が複数あります。
ただし、営業時間が「8時から」や「9時から」の駐車場が多かったので、我が家は歩いて天橋立観光巡りもしたかったため、早朝(朝6時)に駐車可能な24時間営業の「天橋立駐車場」に止めました。
(※市営の「天橋立駐車場」とは異なる場所で、少し離れています)
また、観光地として整備されているため、天橋立をレンタサイクルで渡ったり、観光船を利用して散策することもできます。
▼我が家が止めた駐車場情報や、チケット情報など載せています。
智恩寺周辺の名物グルメ
智恩寺周辺では、前述した「智恵の餅」が有名ですが、他にも天橋立の海鮮料理や丹後名物「ばら寿司」が人気です。
参道沿いにある「お食事処 梅渓」では、「海鮮丼」や「甘エビ丼」、季節によっては「セコガニ丼」などが大人気だそうです。
智恩寺から少し歩くと、天橋立を一望できる絶景の中で食事を楽しめる「天橋立ワイナリー」があります。
ここはレストランを併設しており、地元の食材を使った料理とワインのペアリングが楽しめ、丹波黒地鶏や京丹後和牛を使ったコース料理が人気のお店です。
智恩寺や天橋立周辺には、他にも食事やデザートなどのスポットが多く点在しているので、観光帰りの休憩時などにぜひ訪れてみてくださいね。
智恩寺の歴史満喫後は天橋立へ
天橋立 智恩寺は、日本三景の一つである天橋立の近くに位置し、歴史と信仰が交錯する特別な場所です。
智恩寺には、「三人寄れば文殊の智恵」で知られる文殊菩薩を祀る秘仏(普段は非公開)や、丹後地方最大の三門「黄金閣」、室町時代の多宝塔など、訪れる価値のある見どころがたくさんあります。
また、ユニークなおみくじや名物「智恵の餅」など、訪れるだけで楽しめる体験が多彩です。
アクセスも便利で、参拝後は天橋立の絶景や地元のグルメを堪能することができるので、智恩寺で知恵を授かりながら、天橋立の魅力を満喫してくださいね。
▼天橋立近辺で人気の宿
(部屋露天風呂付きプラン:1,2,4,5)
- 天橋立温泉 和のリゾート 文珠荘
- 天橋立温泉 ホテル北野屋
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