夫が再雇用で働くようになってから、コンパクトカー(1,000㏄)で車中泊をするようになりました。
過去の車中泊は、車が大きかったので後部座席が完全フルフラット状態となり、寝るときも布団と毛布を持ち込み、自宅と同様に寝ることができたのですが、コンパクトカーではそうはいかず。
ハイエースやキャンピングカーに買い替える経済的なゆとりはないので、「今ある物+少し買い足し」というスタイルで車中泊に出かけています。
車中泊を始める前は
- なぜ車中泊旅行を始めたの?
- どんなコンパクトカーで車中泊しているの?
- 車の改造は必要なの?
- どんなものを揃えればいいの?
- カーテンはどうやって取り付けているの?
など、色々な疑問が出てきましたが、実際に車中泊を始めてみると、これがなかなかいい感じで(笑)
この記事では、上記の疑問に対する答えを、我が家の事例を交えながら紹介していきます。
これから初めてコンパクトカーで車中泊をしてみようと思っている方にとって、少しでもお役に立てれば幸いです。
我が家が車中泊旅行を始めた理由
昔は大きめの車にテントやタープ、テーブルや椅子、バーベキューセットなど、沢山の荷物を積み込み、家族でキャンプを楽しんでいましたが、子育てが終了しコンパクトカーになってからは、荷物が車に載らないので、バンガローやロッジ宿泊に。
子供が独立して夫婦2人になったので、夫の定年を機に、設営が簡単でコンパクトな「ワンタッチテント」に買い替え、最低限の調理器具などを車に載せて「キャンプ生活を再開」しようかとも思いましたが、車中泊の場合は
- テントに関わる荷物を車に載せる必要がない
- テントの設営・メンテナンスの必要がない
- 宿泊代が不要になる
- 宿泊先予約が不要になる
- 天気予報の変化に素早く対応できる
- 行き先の急な変更も可能になる
など、気ままに旅行に行くことができる点がかなり魅力的です。
退職金が沢山もらえるご家庭は、定年後にキャンピングカーを購入して、夫婦で優雅に日本中を旅するという方もいるようですが、我が家はそこまでの余裕はなく。(笑)
コンパクトカーで行く夫婦車中泊旅行であれば、再雇用の収入でも趣味の旅行を継続することができるので、迷っていたテント購入は見送り、今乗っているコンパクトカーで車中泊旅行を始めました。
実際に何度か車中泊に行きましたが、宿泊費用がかからないので、これまでよりもかなり気軽に遠方への旅行に行けるようになり、ハイキングなどででしっかり歩いて健康増進にも繋がるので、老後の趣味としての車中泊旅行はオススメです。
2024年1月1日に起きた能登地震の際には、車中泊を余儀なくされたご家庭が非常に多かったと聞きます。
普段からキャンプ生活や車中泊の経験があれば、万が一震災などでテント生活や車中泊などをせざるを得なくなった時にもある程度対応しやすくなるので、防災対策としても役立つのではないでしょうか。
車中泊で使っているコンパクトカーは?
我が家の車は、上記写真のような形状のコンパクトカーで、具体的な例を挙げると「トール・ルーミー・タンク」などの1,000㏄サイズです。
運転席・助手席はそのままにして、後ろ部分のみフルフラットにすることができますが、寝るには長さが足りません。
そのため、運転席と助手席、後部座席シートすべてを後ろに倒して寝床作りをするのですが、完全に平らな状態の「フルフラット」にはなりません。
シートが凸凹の状態で車中泊をすると身体が休まらないため、我が家は凸凹が気にならなくなる「インフレータブルマット」を購入して平らにしています。
車中泊初回時は、まだマット未購入だったので、凹み部分にリュックや着替えなどを置いて少しでも平らになるようにしましたが、寝心地が非常に悪くて身体も休まらず、寝不足に。
マット購入後は寝心地が良くなり、とても快適になりました。
コンパクトカーなので、シートを倒すと車内は「完全に寝床のみ」の状態になるため、寝る時はダッシュボードの上やマットの下、後部座席の後ろなどに荷物を置いて、睡眠の妨げにならないようにしています。
他にも車中泊を快適に過ごすためのグッズがありますので、後ほどまとめてお伝えします。
車の改造をする必要はあるの?
我が家はなるべくお金をかけずに車中泊旅行を始めたかったので、車の改造は何もしていません。
ネット上では、寝る時にフルフラット状態になるよう、板に足を付けて高さ調整をしたものを自作している方もいました。
また、1人で車中泊される方は、運転席側・助手席側で役割を分け、一方は寝室、もう一方はリビング仕様にしてこだわりの車内に改造している方も。
今のところ、夫婦2人のコンパクトカー車中泊では、「寝る時が快適になればOK!」ということで、シートの凸凹は「インフレータブルマット」で解決済なので、車の改造をする必要はないと考えています。
我が家のコンパクトカー車中泊について
ここからは、我が家がどのように夫婦2人でコンパクトカー車中泊をしているかを具体的に紹介していきます。
荷物を少なくするために
1,000㏄コンパクトカーは3ナンバーほど車内にゆとりがないので、荷物を減らすために行っていることがあります。
それは、
- 食事は現地調達。調理器具や椅子などは持って行かない。
- お風呂は出発直前に自宅で。お風呂セットは持参しない。
- 車中泊は1泊2日まで。
の3点。
食事は現地で「ご当地グルメ」を食べるようにして、キャンプで使用していたテントや調理器具などは防災用品として自宅に保管しています。
お風呂は私が最近になって大浴場に入ることに抵抗感を感じるようになったため、出発直前に自宅で済ませて、20~21時頃に自宅を出発し、現地近くで車中泊をするようにしています。
【お風呂について】
最近は高速道路のサービスエリアや道の駅に「温泉やシャワー施設」が併設されているところがあり、車中泊をされる方はそちらを利用したり、近くの日帰り温泉施設を利用している方もいます。
また、コンパクトカー車中泊を数日続けるのは、ゴミや洗濯物も増えてきますし、中年夫婦には体にこたえそうなので(笑)、今のところ
エアコンを付けて寝る必要がない季節に「1泊2日」まで
と決めています。
夏場も車中泊をされる方もいますが、車中泊でエアコンを付けて寝るのは基本的にNG行為です。
ベテランの方は夏場は窓を開けた状態にして防虫ネットや扇風機などを取り付けて寝ているようですが、私は「窓を開けて寝る」というのが、どうしても怖くて不安で。
そのため、エアコンが必要となる「夏場」は、車中泊は一旦中止し、ホテル宿泊に切り替えています。
車中泊を快適にするための最重要ポイント
車中泊を快適に過ごすための最重要ポイントは、何といっても「快適な睡眠を確保できるかどうか」です。
車中泊予定の現地の外気温によっても快眠具合が変わってくるので、我が家の場合は
- 昼間の気温:25℃未満まで
- 朝晩の気温:0~10℃前後まで
を目安にして、金曜日の夜に出発するようにしています。
(土日がお休みの仕事の為)
また、快適な睡眠を確保するためには、
- シートの凸凹対策
- 遮光・遮熱・防寒対策
- 防音対策
などが非常に重要となってきますので、ここからは我が家が睡眠時を快適にするために使っている「コンパクトカー車中泊グッズ」を紹介します。
コンパクト車中泊の具体的な持ち物
我が家の車中泊スタイルを改めてお伝えしますが、
- 1泊2日車中泊
- 食事は「現地で外食」
- お風呂は「出発直前に自宅で」
という場合の荷物となります。
青文字をクリックすると「我が家が実際に使用している商品」のAmazon商品ページが表示されます。
【いつも持って行くもの】
- インフレータブルマット(最重要!)
- 寝袋(枕も)
- サンシェード傘(フロントガラス)
- サンシェード通常タイプ(後ろ)
- 遮光カーテン
※我が家は自宅に余っていた「カーテンライナー」で代用
※サイズ:約100×140㎝を4枚 - ダブルクリップ(10個入×2)
- クーラーボックス
※魚釣り用のクーラーボックスをオススメ - ヘッドライト
- 耳栓
- アイマスク
※耳栓・アイマスクは夫が夜中にトイレに起きる際に眩しく、うるさいので。
※防災用品にも入れています
【寒い時期】
- インナーシュラフ
- Jackery ポータブル電源
※リンク先は最新機種 - 電気毛布
- 充電式湯たんぽ
- 毛布
【今後欲しい物】
※真夏の暑い時期は、車中泊ではなくホテル宿泊にしています。
インフレータブルマットについて
車中泊の快適な睡眠を確保するために最も重要となるのが、シートの凸凹を解消してくれる「インフレータブルマット」です。
このマットがあるかないかで、本当に睡眠時の快適さが変わってきます。
我が家が車中泊を始めてから購入したインフレータブルマット(インフレーターマット)について、レビュー記事を書いていますので、良ければ下記記事をご覧ください。
▼インフレータブルマット レビュー記事
\ 我が家が購入した商品 /
Bears Rock 車中泊マット8㎝
寝袋について
「寝袋」も快眠を得るには重要なグッズですが
- 出入りのしやすさ
- 寝返りのしやすさ
- 適応温度は何度までか
- ファスナーの開閉方法が季節によって変更できるタイプかどうか
など、好みがわかれる商品です。
収納時にコンパクトになることを最優先する場合は「マミー型」から選ぶことになります。
我が家は10年以上使用していた封筒型寝袋が冬には寒く、少し窮屈だったこともあり、車中泊を始めてからオールシーズンタイプで幅広タイプの頭もすっぽりかぶることが可能な「寝袋」に買い替えました。
寝心地はとてもよく、防災用品としても利用でき、欲しかった機能が全て付いていたので、私は買い替えて本当に良かったと思っています。
(キングサイズなので、収納時も一般の寝袋より大きめです)
※寝袋とインナーシュラフについてのレビュー記事を書いていますので、良ければご覧ください。
\ 我が家が楽天市場で購入した寝袋 /
Bears Rock 寝袋(キング・封筒型・-15度)
ポータブル電源について
キャンプや車中泊で重宝するのが、「ポータブル電源」です。
我が家は防災用に「Jackery(ジャクリ)ポータブル電源」をすでに購入していたので、車中泊でも大活躍!
(リンク先はさらに充電性能が進化した最新機種ページ)
寝袋を4シーズン用に買い替える前の秋から冬にかけての車中泊時は、外気温が5度以下になった時、寝床を準備する際に「充電式湯たんぽ」を「ポータブル電源」で充電しておき、寝袋をセットしたら、寝袋の中の足元へ。
次に、寝袋の下に敷いた「電気毛布」のコンセントを「ポータブル電源」に差し、寝る時に電源を入れて寝たところ、寒さを感じることなく寝ることができました。
また、我が家の場合、夫が「いびき」をかいたり「夜中に数回お手洗い」へ行くので、戸の開閉時のあかりや音で目が覚めてしまい私が寝不足に。
その対策として、「アイマスク」と「耳栓」が必須となりました。
(防災用品にも入れています)
「ポータブル電源」は少々高額ですが、キャンプや防災用としても1台あると便利です。
我が家はセール中に太陽光パネルとのセットタイプを購入しました。
季節を問わず車中泊をしているベテランの方は「電子レンジ・扇風機・電気ポット」などもポータブル電源を使って利用していました。
さらに、車中泊で快適な睡眠を確保するためには、「カーテン」などで外からの光を遮断することも重要です。
次は、自宅に余っていたカーテンライナーを実際にどのように車に取り付けているのかを紹介します。
カーテンの固定方法
車中泊用のカーテンも販売されていますが、我が家は自宅で使わなくなり、処分予定だった「断熱カーテンライナー (遮光タイプ)」を再利用しました。
初めて車中泊をしたときは、カーテンを固定するために少々苦労しましたが、今は要領を得てスムーズに取付できるようになりました。
具体的にどのように取り付けているかというと、運転席や助手席がある「前の座席」と「後部座席」は、
途中で出入りができるように、カーテンを前後に分けて取り付ける
という点に気を付けました。
図で表すと下記のような感じです。
▼当日の車内イメージ
上の図は初めて車中泊に行った際の車内の様子で、フロントガラスとバック(青)には、昔ながらの銀色のサンシェードを取り付けていました。
最近は、フロントガラス用のサンシェードを「傘タイプ」に買い替えて活用しています。
ちなみに、カーテンを取り付ける時は、ダブルクリップでカーテンを挟んでから、クリップの片側のみを車の窓枠の隙間部分に差し込み、固定しているだけです。
車種によっては、隙間に入れることができない場合もあるようなので、強引には入れないようにしてくださいね。
車中泊ベテランの方は、突っ張り棒を利用してカーテンレールにしたり、こだわって本当のカーテンレールを取り付けている方も。
我が家は「とにかくあるもので何とかする」というスタイルなので、一番手っ取り早くて簡単に取り付け可能な「ダブルクリップ」を利用してカーテンを取り付けています。
老後の車中泊を楽しむ
夫婦2人でのコンパクトカー車中泊は、寝る時になると「完全に車内は寝床のみの場所」となり、3ナンバーのように運転席・助手席はそのままで、後ろのみフラットにして寝るという空間のゆとりはありません。
ただ、ホテルを予約する必要がなくなるので、宿泊費用が浮くことになり、再雇用で減給となった我が家にとっては旅費の節約に。
改めて車中泊で利用しているものを箇条書きにすると
- インフレータブルマット(最重要!)
- 寝袋(枕も)
- サンシェード傘(フロントガラス)
- サンシェード通常タイプ(後ろ)
- 遮光カーテン
- ダブルクリップ(10個入×2)
- クーラーボックス
- ヘッドライト
- 耳栓
- アイマスク
【寒い時期】
【今後欲しい物】
となります。
ちなみに上記の物は、日頃から利用しているものや、防災用品と兼用にしているものばかりです。
これまでは日帰り旅行が多く、お金がかかる遠方には長期休みの時に年に多くて2回行くかどうかという状態でしたが、車中泊であれば、ホテルを予約していた遠方にも普段の週末にお天気を見てサッと気軽に行けるので、本当に助かります。
(夏場はさすがにホテルを予約していますが。 笑)
還暦を超えたドライブ好きの夫が健康なうちに、車中泊で色々なところへ行き、旅行の思い出を作っていこうと思っています。
この記事が、初めてコンパクトカー車中泊に興味を持った方にとってお役に立てれば幸いです。