2月上旬に、車中泊で静岡県富士宮市の世界文化遺産「富士山本宮浅間大社」へ。
空気が澄んでおり、お天気も良かったため、念願の雪化粧をした富士山を見ることができました。
3月の桜の時期の方が「映え写真」を撮影できますが、2月は梅の花が楽しめます。
時期的に枝のみの木が多かったのですが、かえって見通しが良くなり、世界遺産の建物が富士山を堪能!
今回の旅行で立ち寄った場所は、
- 富士山本宮浅間大社
- お宮横丁
(▲ここまでが今回の記事) - 富士山世界遺産センター
(上から富士山の絶景が見れます) - 白糸の滝
- 朝霧高原
など複数ありましたが、この記事では「富士山本宮浅間大社」の駐車場情報や見どころ、私が一目惚れした絵馬や「お宮横丁」などについて、多くの写真を交えながら紹介していきます。
富士山本宮浅間大社とは?
「富士山本宮浅間大社」は全国に約1,300社ある浅間神社の総本宮となっており、東海地方最古の社で、御神体は「富士山」、主祭神は「木花之佐久夜毘売命(浅間大神)」。
起源は紀元前27年、神の怒りを鎮めるために山足の地(富士山麓)に「富士神」を祀ったことが始まりとされています。
また、富士山の八合目以上は、「富士山本宮浅間大社の境内地」となっており、頂上には富士山本宮浅間大社の「奥宮」があります。
- 参拝時間:季節により異なる
- 参拝料:無料
※詳細はこちら
⇒富士宮市公式ホームページ「富士山本宮浅間大社」
(ページ下部に詳細有)
※富士宮の各種観光マップはこちら
⇒富士宮観光協会公式ホームページ「各種観光マップ」
駐車場について
駐車場は複数ありましたが、我が家は早朝到着で空いていたため、一番近くにある第一駐車場に車を止めました。
▼第一駐車場▼
(グーグルマップ)
【第一駐車場について】
- 5:00~20:00
- 約75台駐車可能
- 参拝者は30分以内の入出場は無料
- その後は1時間ごと200円
- 入庫後24時間最大1,500円
- 祈祷者は2時間無料
※参拝者・祈禱者:社務所に駐車券を持参
※年末年始は営業時間等、変更となるようです。
第一駐車場は自動の発券機と開閉式バーがある仕様で、係員の方もいないため、気軽に止めることができます。
ただ、神社へ歩いて行く際には、ぜひ第一駐車場の南に隣接している第二駐車場のバス出入口側に回ってください。
(道路向かいに「お宮横丁」があります)
理由は、赤い鳥居(二ノ鳥居)と富士山(3月下旬頃には桜)を一緒に写真に収めることができるからです。
▼第二駐車場から撮影した写真がこちら
▼第二駐車場前の道路を渡って撮影した写真
赤い鳥居と雲をかぶっていない富士山を一緒に撮影できるのは「お天気の良い午前中」と地元の方がおっしゃっていたので、ぜひ午前中に訪問してみてくださいね!
第二駐車場内の施設について
観光バスが出入りする第二駐車場にはお手洗いもあります。
お手洗いの出入り口には、富士山本宮浅間大社から歩いて約3分の所にある「静岡県富士山世界遺産センター」への地図が貼ってありますので、参拝後にぜひ訪れてみてくださいね。
また、観光案内所「寄って宮」、軽食店なども並んでいますが、我が家は「富士山本宮浅間大社」の第一駐車場に早朝に着いたので、まだ開店前でした。
富士宮市観光協会のホームページには、観光案内所の営業時間は「9時~16時」と記載がありましたが、2月訪問時の9時頃にこの辺りで撮影していた時は、まだオープンしていませんでした。
他のページで「12月~2月は、営業時間10時~15時」との記載があり、我が家は2月に行っているので10時オープンだったようです。
富士山本宮浅間大社の見どころ
第二駐車場から二ノ鳥居と富士山の写真を撮影後、富士山本宮浅間大社の楼門に向かってさらに奥へと進んでいきます。
参道
第二駐車場の赤い鳥居(二ノ鳥居)をくぐると参道の正面に石の鳥居(三ノ鳥居)が見えてきます。
左右には立派な灯篭が立ち並び、右手の富士山を眺めつつ、楼門へと向かいます。
狛犬・流鏑馬像
石の鳥居(三ノ鳥居)前に到着すると、左右には立派な狛犬が。
鳥居をくぐってすぐ右手には「流鏑馬像」が建っており、像の下の台座には「流鏑馬練行の図」が設置されています。
富士山本宮浅間大社では、毎年5月の4・5・6日になると後述する輪橋と楼門の間にある広い道(桜の馬場)にて「流鏑馬祭」が開催されます。
建久4年(1993)、源頼朝が富士の裾野で巻狩を行い、流鏑馬を奉納したのが始まりと云われているそうです。
鏡池
流鏑馬像からさらに進み、楼門へ向かうと輪橋がかけられており、橋の左右には「鏡池」(一名眼鏡池)があります。
お天気の良い日になると富士山が写り込むそうですが、まさか富士山が写り込む池とは露知らず……。
ちゃんと角度を考えて撮影すればよかったです。残念!
桜の馬場・楼門・鉾立石・手水舎
輪橋と楼門の間にある広い通りが「桜の馬場」といわれる「流鏑馬まつり」が行われる場所です。
春になるとちょうど写真の上部にある枝から桜が咲き乱れるので、楼門の美しさがさらに際立ちそうですね。
楼門の正面の階段には「鉾立石」が祀られており、
この「鉾立石」は、明治のはじめまで毎年春と秋に行われていた「山宮御神幸」の際に、神様が宿る「鉾」を地面に降ろさないよう「鉾を置いて休憩するために使われた石」とのことで、浅間大社楼門前に1つ、山宮浅間神社の参道に2つ残っているそうです。
※参考:富士宮市公式ホームページ「山宮浅間神社と山宮御神幸道を歩こう パンフレット」
階段を上がると、左手に手水舎があるので、身体を清めてから楼門をくぐります。
拝殿・信玄桜など
正面に拝殿が見えてきました。
左右の灯篭がとても繊細で美しい装飾となっています。
拝殿の上部にも見事な装飾があり、しばらく見とれてしまいました。
拝殿にて参拝後、左手に地図があったので、まずは確認。
我が家は2月上旬に参拝したため、桜がまだ咲いていない時期でしたが、3月になると拝殿右手にある武田信玄お手植えの「信玄桜」が見事に咲き誇るそうです。
枝のみの「信玄桜」ですが、記念に載せておきます(笑)
本殿
また、浅間大社の本殿や拝殿・楼門などの建築物は、関ケ原の戦いにて勝利をおさめた「徳川家康」が奉賽※のために造営したものです。
※奉賽:祈願が成就したお礼に神仏に参拝すること
特に本殿は「国指定重要文化財」に指定されており、全国的にも珍しい「浅間造」と呼ばれる2階建て構造となっています。
▼浅間造について
富士山本宮浅間大社に代表される浅間造は、社殿の上にさらに別の社殿が載った二階建ての建築様式で、神社建築としては特殊な形式である。……
引用元:Wikipedia「浅間造」より
本殿の東側から「朝廷の紋(菊と五三桐)」、西側からは「徳川家の紋(三つ葉葵)」、北側からは「富士山の模様」の装飾が確認できるとのことですが、参拝時には気が付かず…。
「朝廷の紋」のみ写っていたので拡大してご紹介します。
現地で頂いたパンフレットに写真がありましたので、そちらも載せておきますね。
摂社 七之宮浅間神社
本殿右手(東)に鎮座するのは摂社「七之宮浅間神社」で、御祭神は浅間第七御子神。
左側の石碑は「富士山頂奥宮境内地行政訴訟勝訴之碑」。
富士山8合目以上の土地について、国と富士山本宮浅間大社が17年間も争い、昭和49年(1974)4月9日の最高裁判決でようやく神社側の主張が認められたそうで、その記念碑とのこと。
※参考:Yahoo!ニュース 富士山と宗教(20) 八合目から頂上は県境なし。土地未登記の「異界」
(2018/11/15(木) 15:28配信、THE PAGE)
摂社 三之宮浅間神社
本殿左手(西)に鎮座するのは摂社「三之宮浅間神社」で、御祭神は浅間第三御子神。
左側には富士山の浄砂も祀られています。
この富士山の浄砂は、実際に授かった方のお話では
- 富士山奥宮の清浄な砂である
- 敷地を浄めるために四隅に撒く
- 授与所でお声掛けすると100円程度で授けて下さる
(家の四隅に置いたり、お守りにする)
とのことですので、気になった方は授与所の方にお声掛けしてみてくださいね。
南極の石・火山弾
境内には、富士山が噴火した際に吹き上げられた約100kgの「火山弾」や
(こんな大きなものが飛んでくるとは、ゾッとします)
第七次南極観測船ふじの乗組員「赤池稔」氏が南極にて採取した「南極の石」が奉納されています。
(凸凹とした不思議な形で、触感は軽石のようにザラザラしていました)
絵馬に一目惚れ
神社の社務所には、それぞれ特徴のある艶やかな装飾のお守りなどがありますよね。
今回、なぜかわかりませんが一目見た瞬間にとても心惹かれる絵馬を見つけ、迷わず500円を納めて絵馬を授かりました。
本来は、絵馬の裏に願い事を書いて神社に奉納するものですが、自宅に持ち帰っても良いとのことだったので、今は自宅の私の部屋に飾って毎日見つめてはパワーをいただいています。
写真では若干色合いが変わってしまいますが、参拝された際にはぜひご覧になってください。
本当に鮮やかな青色で日本の伝統色の「紺碧」のような色で富士山が描かれています。
荒波は日本の伝統色の「天色」のようにも見えますが、美術関係に疎いので、定かではありません(^^;
水みくじ・湧玉池・末社めぐりほか
富士山本宮浅間大社には、平成の名水百選の一つである湧玉池や複数の末社があり、中でも「水屋神社」にて行う「咲良みくじ」というおみくじが大人気のようです。
「咲良みくじ」について
社務所には「咲良みくじ」が置いてあり、このおみくじは富士山の形をした「水みくじ」となっています。
「咲良みくじ」は始めは文字が書かれていない状態ですが、お金を入れた後、おみくじ用紙を1枚とり、富士山本宮浅間大社の脇にある赤い門を出て階段を下り、左手にある水屋神社のお水(湧玉池に流れているキセキの水)に濡らすと文字が出てきます。
▼右手の赤い門
▼階段を下りた左手にある手水舎
▼水屋神社の手前にある「咲良みくじ」の説明
▼「咲良みくじ」むすび所
私は「咲良みくじ」を引かなかったのですが、説明通りに結ぶと「富士山」の形に。
興味のある方はぜひ体験してみてくださいね。
水屋神社
国指定特別天然記念物の「湧玉池」には、湧き水を司る神として湧き水の水源の岩の上に「水屋神社」が建てられています。
「水屋神社」では、富士山の御霊水をいただくことができます。
前述した「咲良みくじ」を水につける場所に、竹で作られた水汲み場があり、
参拝後、この水汲み場でペットボトルに汲み取り、自宅に持ち帰って「煮沸してから」夫婦で美味しくいただきました。
水屋神社の横の通りをさらに北へ進むと、末社の「天神社」があったのですが、完全に気が付かずに参拝を忘れてしまいました。
もし富士山本宮浅間大社へ行かれる方は、ぜひ「天神社」まで足を運んでみてくださいね。
水屋神社参拝後は、「湧玉池」へ向かいます。
湧玉池と末社ほか
「湧玉池」は平成の名水百選の一つで、水温は年間を通して13℃、湧水量は毎秒3.6klもあり、透明度が高く非常にきれいな湧き水となっており、中世以降、富士山に登る人々は、湧玉池でまず禊をしてから、登山に臨んでいたそうです。
参拝記念に水屋神社と湧玉池が入るように撮影したところ、ちょうど水面が静かな状態で晴天だったこともあり、リフレクションに。
池の中では多くの鴨が羽を休めていて、人慣れしているのか近くまで寄ってくるので、記念に一枚撮影♪
さらに先へ進むと、末社の「稲荷神社」や
湧玉池にかかる赤い橋を渡った場所には、末社の「厳島神社」も建てられています。
他にも、「駿州赤心隊顕彰の碑」や
「山宮御神幸」に利用された御神幸道の起点の「御神幸道首標の碑」が建てられていました。
湧玉池には、鴨だけでなくニジマスも泳いでおり、ふとみると「金色」のニジマスを発見!
突然変異(メラニン色素欠如)の影響で金色になり、「アルビノニジマス」といわれているようです。
湧玉池から富士山を眺めていたところ、「ゴーッ」というかなり大きな音がしたので、見に行くと、
湧玉池からかなりの勢いで流れている水の音でした。
この場所は「神田川の起点」だそうです。
湧玉池周辺の散策を一通り終えたので、この後「富士山本宮浅間大社」の拝殿へ戻り、境内をもう一度散策し、お宮横丁へ。
お宮横丁
上の写真は、参拝前に撮影した「お宮横丁」で、まだ開店前の状態です。
富士山本宮浅間大社を参拝後にもう一度来てみると、富士宮のB級グルメの美味しそうな香りが\(^o^)/
焼きそばやおでんがあったので、1つずつ注文!
「富士宮やきそば」も「静岡おでん」もどちらも美味しかったのですが、焼きそばやおでんに「だし粉(のり入りいわし粉)」をかけて食べたのは初めての体験でした(笑)
お水は中央にある富士山の湧水を飲んでくださいと紙コップを渡されますが、気になる方はご自分で飲み物を用意するか、お店で購入するようにしてくださいね。
お腹も膨れ、少し休憩できたので、このあとは徒歩で「富士山世界遺産センター」へ。
富士山本宮浅間大社の参拝は早朝がオススメ!
健康のために、歩くことが多い旅行に出かけるのですが、最近はなぜか車中泊先での神社巡りにハマっております(^^;
今回の旅の第一目的は、雪化粧した富士山を見ることでしたが、神社からも見事な富士山が見えるということで、富士山本宮浅間大社へ。
早朝の参拝だったこともあり、それほど人も多くなく、想像以上に見どころの多い神社で、噂通り富士山の眺めは素晴らしかったです。
まだ行かれたことのない方は、お天気の良い日を狙って、空気が澄んでいる早朝にぜひ参拝してみてくださいね。