東大寺からお水取りで有名な二月堂へ!博物館や興福寺なども散策|奈良公園めぐり③

久しぶりに行った奈良公園。

朝7時30分頃に「春日大社」の駐車場へ到着。

春日大社参拝後は東大寺大仏殿へ歩いて行き、続いて当記事で紹介する東大寺二月堂へ。

二月堂参拝後は、東大寺とのセット入場券を購入していた「東大寺ミュージアム」や「奈良国立博物館」の観覧をして、最後の目的地である「興福寺」へ参拝にいきました。

色々と大失態やハプニングにあいながらも、何とか無事に観光めぐり終了(笑)
(詳細は奈良公園めぐり①②に記載あり)

今回はお正月休みに日帰りで行った奈良公園めぐり最終回となります。

東大寺二月堂から最終目的地となった興福寺までを沢山の写真を交えながら紹介していますので、これから初めて奈良公園に行かれる方の参考になれば幸いです。

こちらの記事は、奈良公園めぐり3記事目となります。

※1記事目(春日大社散策)
※2記事目(鹿とのふれあい&東大寺散策)
※3記事目(二月堂~興福寺など散策) (当記事)

目次

東大寺大仏殿から東大寺二月堂へ向かう

東大寺大仏殿の参拝を終え東回廊の出口を出たあと、「二月堂」へ行く道は、左の道を行くか正面の道へ行くかどちらかになります。

我が家は左に曲がりましたが、正面に進むと手向山八幡宮経由で二月堂にたどり着きます。

1.手向山八幡宮

東大寺大仏殿の東回廊出口を出ると、正面に「手向山八幡宮(たむけやまはちまんぐう)」の鳥居が見えます。

手向山八幡宮は、別名「東大寺八幡宮」、「鎮守八幡宮」、「手向山神社」とも言われています。

また、紅葉の名所としても知られており、「立絵馬」という有名な絵馬や、神社のシンボルとなっている「向かい鳩」のグッズが販売されていたりするので、とても人気がある神社だそうです。

▼手向山八幡宮鳥居

二月堂他(1)手向山神社鳥居

私達夫婦は東大寺大仏殿を参拝した後、下調べ不足で手向山八幡宮のことをよく知らなかったため、手向山八幡宮の参拝をしないまま二月堂へ行き、帰りに立ち寄ることもなく帰ってしまいました。^^;

東大寺大仏殿の参拝後にお時間のある方は、手向山八幡宮で珍しい「向かい鳩」グッズなどを見てきてくださいね。

▼手向山八幡宮 Google Map

.東大寺猫段

続いて、夫が行きたがっていた「東大寺二月堂」を目指します。

我が家は東大寺大仏殿東回廊出口を左に曲がり↓

二月堂他(2)東大寺東側

しばらく歩くと見えてくる右手の「東大寺猫段」へ。

▼東大寺猫段横の地図

二月堂他(3)東大寺境内地図

▼東大寺猫段

二月堂他(4)猫坂

「東大寺猫段」は、「猫坂」とも言われており、

  • この坂で転ぶと猫になる

と言われているそうです。

奈良新聞の有料記事の冒頭無料部分に少し過去の歴史が載っていたのでご紹介させていただきます。↓

今は猫段と呼ばれている大仏殿の東にある石段ですが、昔は石段ではなく坂でした。『こけたら猫になる』という坂として伝わっていました。急な坂道で危ないから、子どもにそのように言い聞かせていたのかもしれません。私が子どもの頃はもう石段でしたが、祖母に『子取り(誘拐)が来る』と言われていたのでとても怖かったです。あまり人が歩かない場所でした

引用元:奈良新聞「橋村執事長に聞く!世界遺産東大寺の昔話と思い出の場所 – 第3回 猫段のお話・指図堂のお話」

3.東大寺鐘楼

「東大寺猫段」は結構な段数があるので少し息が上がってきますが、階段を上がると、国宝である「東大寺鐘楼(とうだいじしょうろう)」が見えてきます。

▼東大寺鐘楼

二月堂他(5)東大寺鐘楼

この鐘は東大寺創建時期に製作されたものとのことで、別名「奈良太郎」とも言われており、「日本三名鐘」の一つとのことです。

重さ26.3tもある梵鐘(国宝)は東大寺創建当初のもので、鐘声の振幅は非常に長く、「奈良太郎」と愛称され、日本三名鐘のひとつに数えられている。

引用元:東大寺公式ホームページ(鐘楼)

4.ようやく東大寺二月堂へ

「東大寺鐘楼」から更に先へ進むと、また長い階段が見えてきます↓

二月堂他(6)二月堂への階段

このあたりにも鹿が散歩していますよ。

階段の手前に鹿せんべいを「10枚200円」で販売しているお店があるので、興味のある方は餌やり体験をしてみてくださいね♪

ただ、あまり人通りが多い場所ではないため、あまりにも鹿が寄ってきて怖い場合は

  • 両手を上げて「もうないよ」

の合図をして先へ進んでください。(*^^*)

階段が続くのでさすがに足が疲れてきましたが、この先に夫の行きたかった「二月堂」があるので頑張って歩きます^^;

▼二月堂 Google Map

階段をあがると、正面に見えてくるのが東大寺最古の建物と言われている「法華堂(三月堂)」で、昔は毎年3月に法華会(ほっけえ)が行なわれたことから、のちに法華堂と呼ばれるようになったそうです。

東大寺公式ホームページ「法華堂(三月堂)」

▼法華堂(三月堂)

二月堂他(7)法華堂 三月堂

法華堂(三月堂)」の道を挟んだ向かい側に建っているのが「四月堂」です。↓

▼四月堂

二月堂他(8)四月堂

四月堂」の名前の由来は、旧暦の4月に法華経に由来する法華三昧会(ほっけさんまいえ)が行なわれたことからつけられたそうです。

東大寺公式ホームページ「四月堂(三昧堂)」

夫の目的地が「二月堂」だったのと、少々歩き疲れてきていたので、私達夫婦は「三月堂」と「四月堂」の中を見ないまま通り過ぎてしまいましたが、それぞれ貴重な仏像などが並んでいるそうなので、お時間のある方は、ぜひ中まで立ち寄って見てきてくださいね。

先へ進むとようやく「二月堂」が見えてきました。

▼二月堂

二月堂他(9)二月堂

ちょっと写真を撮った場所がイマイチで申し訳ありません^^;

迫力ある写真は公式ホームページをご覧ください。

東大寺公式ホームページ(二月堂)

二月堂では大きな松明が灯される「お水取り(修二会 しゅにえ)という有名な行事があり、1200年以上も続いているとても歴史のある行事で、今は毎年3月1日より2週間にわたって行われているそうです。

奈良では「お水取りが終わると春が来る」と言われるほど定着している伝統行事とのこと。

名前の由来は旧暦の2月に「お水取り(修二会 しゅにえ)」が行われることからつけられたそうです。

東大寺公式ホームページ(修二会)
東大寺公式ホームページ(お水取り)
東大寺公式ホームページ(お松明)

二月堂へ続く階段が見えてきました↓

二月堂他(9)二月堂横階段

この記事を書くために調べていてわかったのですが、上の写真の階段には下三段、上三段に「線刻デザイン」が描かれているそうで、

  • 下三段 「下から流水、亀甲、唐草文様」
  • 上三段 「下から青海波、網代、菱紋」

を見ることができ、また、階段の途中には「ますかけ」という印もあるとのことなので、行かれた方は、ぜひ階段にあるデザインにも注目してみてください。
(*^^*)

下記参考記事の画像が見やすかったので、模様を見てみたい方はご覧くださいね。

※参考記事
奈良の宿 料理旅館大正楼の公式ブログ(東大寺二月堂!鐘楼ヶ丘の境内散策)

階段を上がりきると、正面に大きくて豪華な手水所が現れるのですが、私達夫婦は当日全く気が付かず、そのまま二月堂へ行ってしまいました…。(泣)

二月堂には3箇所の手水所があり、この階段を上がった正面にある手水所には

  • 龍が施された装飾
  • 天井には方位版が設置
  • 良弁僧正の姿を描いた蛙股の彫物

などがあるそうです。

二月堂へ行かれる方は、是非ご覧になってくださいね♪

ちょっと二月堂の写真の撮り方が悪かったのですが、記念なので載せておきます。

▼二月堂

二月堂他(10)二月堂
二月堂他(11)二月堂正面
二月堂他(12)二月堂からの眺め
(二月堂からの眺め)

▼二月堂の手水所

二月堂他(13)二月堂手水舎

▼二月堂裏参道へ続く「登廊(のぼりろう)

二月堂他(14)登廊

上の写真の「登廊(のぼりろう)」は、二月堂で行われる最大の行事「お水取り」の際に「お松明」を持った童子や練行衆らがのぼる階段だそうです。

私達夫婦は、この階段を下りて「二月堂裏参道」へ向かいました。

こちらが「二月堂裏参道」の道中に撮影した写真↓

二月堂他(15)二月堂裏参道
二月堂他(16)二月堂裏参道

このまま東大寺大仏殿を目指して歩いて行きます。

しばらく道なりに真っすぐ進んでいくと、東大寺大仏殿が見えてきたので私達夫婦は東大寺猫段がある左の道へ。

実は、そのまま直進していくと「正倉院宝庫」に辿り着いたのですが、もうかなり歩いており、まだ「東大寺ミュージアム」や「奈良国立博物館」、「興福寺」にも行きたかったので、今回は立ち寄りませんでした。

厳島神社から東大寺ミュージアムへ

「二月堂」へ行くときに通った「東大寺猫段」の横を通り、「東大寺南大門」近くにある「東大寺ミュージアム」へ向かう途中、左手の鏡池に「厳島神社」がありました。

「鏡池の弁天さん」とも言われているそうで、観光客が行き交う場所にも関わらず、あまり関心を持たれない神社だそうですが、ちょうど撮影していた方がいたので、私も気が付き、記念撮影。

新緑の季節に来ると青空とのコントラストがはっきりして、とても素敵な写真が取れそうですね♪

▼厳島神社

二月堂他(17)厳島神社
二月堂他(18)厳島神社

写真撮影を終え、東大寺南大門に向かって歩いていくと、右手に「東大寺ミュージアム」が見えてきました。

「東大寺大仏殿」で入場券購入時に「セット券」を購入された方は、忘れずに立ち寄ってくださいね。(*^^*)

▼東大寺ミュージアム

二月堂他(19)東大寺ミュージアム

「東大寺ミュージアム」は、開館時間が朝9時30分からとなっています。

東大寺ミュージアム
  • 【東大寺ミュージアム入場料】
    大人600円、小学生300円
  • 【大仏殿とのセット券】
    大人1,000円、小学生400円

※時間などの詳細は下記をご覧ください
東大寺ミュージアム公式ホームページ

東大寺大仏殿など他の東大寺内の参拝はもっと早い時間から可能です。

そのため、先に東大寺内の参拝をした方が、参拝時の人混みを避けられ、写真撮影もしやすいので、「東大寺ミュージアム」は、東大寺散策の最後に行かれることをオススメします。

尚、館内は撮影禁止となっていますので、入口前にある奈良の大仏様の手のレプリカのみ写真撮影してきました。

大きさは実物大なので、間近で見るととても迫力があり、とても大きかったですよ(*^^*)

大仏様の手(レプリカ)

二月堂他(20)大仏さまの右手
二月堂他(21)大仏さまの左手

東大寺ミュージアムの観覧を終え、次の目的地である「奈良国立博物館」へ向かいます。

奈良国立博物館へ

東大寺南大門をくぐり、そのまま直進。

信号を渡って奈良国立博物館に向かって歩いているときに、道路の向かい側に「奈良県のマスコットキャラクター せんとくん」を見つけたので、記念撮影♪

ちょっと遠すぎてピンボケとなってしまいましたがご容赦ください^^;

▼せんとくん

二月堂他(22)せんとくん

左手に「奈良国立博物館」の入り口が見えてきました。

▼奈良国立博物館入り口

二月堂他(23)奈良国立博物館

奈良国立博物館はとても広い施設なので、私達夫婦は通常の入場料のみで見学できる「西新館」と、地下回廊でつながっている「なら仏像館」、「青銅器館」のみ観覧。

▼奈良国立博物館 Google Map

館内撮影は禁止なのですが、唯一撮影が許されていたのが金剛力士像でした。

▼金剛力士像(阿形像)

二月堂他(24)博物館金剛力士像(阿形像)

▼金剛力士像(吽形像)

二月堂他(25)博物館金剛力士像(吽形像)

奈良国立博物館は展示物が多いので、1時間以上かかりました。

私の場合は勉強不足なので、学校の資料集やテレビで見たことのある有名な展示物を見て感動していた状態ですが、仏像などにご興味のある方は、さらに観覧時間を要すると思います。

特別展示が開催されている「東新館」もあるので、全ての観覧を希望される方は、入場時に追加で特別展観覧料金の支払いが必要となります。

入場時間や休館日、特別展の観覧料金は時期により異なるようなので、行かれる前に奈良国立博物館のホームページでご確認くださいね。

奈良国立博物館公式ホームページ(開館時間・休館日・観覧料金)

特別展の開館時間・休館日・観覧料金についてはこちら
 (各イベントの「詳細を見る」をクリックすると料金等が表示されます)

なら仏像館の周囲には、撮影スポットとなる場所の足元に下記のようなプレートが埋め込まれていました。

▼撮影スポットにある足元のプレート

二月堂他(26)博物館足元のプレート

全部で7ヶ所あるようなのですが、まだ行きたい場所があるので、数か所のみ撮影。

雲が出てきたので青空と撮れなかったのが残念でしたが、その場所に立って撮影をすると、素敵な写真撮影ができますよ♪

▼なら仏像館

二月堂他(27)なら仏像館

天気が怪しくなってきたので、急いで最後の「興福寺」へ向かいました。

最後の目的地「興福寺」へ

二月堂他(28)興福寺
(興福寺)

奈良国立博物館から最後の観光目的地である「興福寺」までは、徒歩5分程で到着。

▼興福寺 Google Map

▼興福寺境内案内図
(南円堂近くの案内図)

二月堂他(28)興福寺境内案内

興福寺の由来は、大化の改新の中心人物である中臣鎌足(のちの藤原鎌足)が重い病気を患った際に、回復を願って建てられた「山階寺(やましなでら)」が前身と言われています。

和銅3年(710)に行われた平城遷都の際に、藤原鎌足の次男である藤原不比等(ふじわらのふひと)の計画によって移転され、「興福寺」と名付けられたそうです。

法相宗の大本山である興福寺。その前身である「山階寺(やましなでら)」は、天智8年(669)に藤原鎌足が重い病気を患った際に、夫人である鏡女王が夫の回復を祈願して、釈迦三尊や四天王などの諸仏を安置するために造営したものと伝えられており、この名称は後世においても 興福寺の別称として使われています。そして、壬申の乱(672)の後、飛鳥に都が戻った際に、山階寺も移され、その地名を取って「厩坂寺(うまやさかでら)」と名付けられます。さらに、和銅3年(710)、平城遷都の際、藤原不比等の計画によって移されるとともに、「興福寺」と名付けられました。

引用元:興福寺公式ホームページ(概要)

興福寺には「奈良のシンボル」と言われている国宝の「五重塔」が建てられています。

▼興福寺五重塔

二月堂他(30)興福寺五重塔

お昼ごろから空が雲に覆われてしまい、青空をバックに撮影できなかったのが悔やまれますが、小学校の修学旅行時の感動が蘇ってきました。

さらに境内の奥へ進むと、興福寺の中で一番中心となる建物が見えてきます。

平成30年(2018)に再建落慶を迎え復元された、鮮やかな朱色が映える「中金堂(ちゅうこんどう)」です。

▼中金堂

二月堂他(31)興福寺中金堂

こちらも青空のもとで撮影できなかったことが残念!

次は「西国三十三所」の第九番札所として人々の参拝が多い「南円堂(なんえんどう)」へ。

▼南円堂

二月堂他(32)興福寺南円堂

興福寺には他にも色々な見どころがあったのですが、雲行きが怪しくなってきたのと、かなり歩き疲れてしまったため、それぞれの中まで拝観せず、建物の撮影のみ行い、今回の日帰り奈良公園散策の最後の場所となりました。

興福寺から車を止めた春日大社の駐車場まで、歩いて20分ほどかかるので、雨が降ってくる前にと、急いで駐車場へ。

なんとか降られることなく、無事に駐車場にたどり着くことができました。

余談:興福寺近くにあった「中谷堂」

先程ご紹介した興福寺の「南円堂」のすぐ近くに、テレビなどで見かけたことがある

「高速餅つきの店」

として有名な「中谷堂」がありました!

夫も奈良公園近くにあったことは知らなかったようで、

「そうだったのか!せっかく行ったのに!お餅食べたかった~!」

とかなり残念がっていました(笑)

※お店のホームページで紹介されている動画
中谷堂公式サイト
▼中谷堂 高速餅つき

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