数年前、岐阜県にグランドキャニオンに似た場所があると知り、いつか見てみたいと思っていたところ、ようやく行くことができました。
岐阜県川辺町の遠見山にある「見晴らし岩」からの眺めが、グランドキャニオンに似ているとのことでしたが、実際に行ってみるとちょっと想像していた景色とは違いました。
ネット上では「岐阜のグランドキャニオン」という表現が多かったのですが、
「本場アメリカのグランドキャニオン近くにあるホースシューベンドに似ている」
という表現が正解のような……。
グランドキャニオンの方が知名度があるため、「岐阜のグランドキャニオン」と広まっていったのかしら?
実際にグーグルマップでアメリカの地図を見てみると、グランドキャニオンとは少し距離が離れていました(^^;
今回の記事では、体力作りも兼ねていった岐阜県川辺町にある遠見山でのハイキングについてご紹介します。
遠見山の駐車場
遠見山は岐阜県川辺町下麻生にあり、登山時は江戸時代の嘉永3年(1850年)創業のお酒の蔵元「平和錦酒造」前にある町営駐車場に車を止めます。
我が家は10月中旬に行ったため、それほど人はいなかったのですが、ゴールデンウイークなどの連休中には非常に多くの登山者が訪れるそうです。
川辺町の公式ホームページにて、酒屋前は満車になることもあるので、「金昌寺駐車場・下麻生ふれあいパーク駐車場」も利用して欲しいとの案内がありました。
- 駐車場:平和錦酒造前町営駐車場(無料)、金昌寺駐車場・下麻生ふれあいパーク駐車場
※酒屋前は一方通行 - 標高:272m
- 所要時間:2~3時間
※ヒールは無理です。登山靴でお出かけください。
酒屋さんには、登山者用のパンフレットが置いてあるとのことで、私も遠見山散策マップをいただいてきました。
※参考(川辺町ホームページより)
⇒「遠見山散策マップ(PDFデータ)」
▼平和錦酒造前 町営駐車場▼
(遠見山・権現山 町営駐車場)
グーグルマップ
「遠見山」登山道入口へ
「岐阜のグランドキャニオン」といわれている景色を見るには、遠見山の「見晴らし岩」まで登って行く必要があり、まずは登山道入口へ向かいます。
正面に酒屋さんを見て右手に歩いていくと、左手に「古民家カフェ」、
右手に「うな勝」があり、
「うな勝」の道路を挟んだ向かいの駐車場に入り左折すると遠見山登山口への看板が見えてきます。
看板に沿って歩いていくと、遠見山登山口のトンネルが見えてきます。
実は、このトンネルの上には「JR高山本線」の線路があり、
実際にトンネルを抜けて坂道を上がっていき、
右手を見てみると、すぐ目の前に線路が現れました。
柵も何もない状態。
ちょっと危ない気もしますが、撮り鉄には最高の場所なのかしら?
岐阜のグランドキャニオンを目指して
線路を見て登山道に戻ると、地元の方が作ってくださったという、登山者ねぎらいの看板を発見!
「気をつけてのぼってね」
はい!気をつけます(笑)
標高が低いので、ラクラク登れると思ったのですが、結構キツイかも!
しばらく歩くとベンチがあり、「壱の笑」の立て看板と「豆知識」が。
登りが続いて少々息が弾んできたので、ベンチに座りお茶を飲んで休憩。
しばらくすると、下から息を切らしながら登ってくる次の登山客が見えてきたので、席を譲るために出発!
まだまだ登りが続きます。
写真で見るとあまり伝わらないかもしれませんが、これが結構な急勾配で(> <)
夫婦で汗だくになりながら頑張って登っていると、次の立て看板「弐の笑」が出てきました。
とても笑えない…。登りばかりが続いて、息切れがしてきました(・・;)
途中ですれ違ったご夫婦も、
「結構キツイですね」
と言いつつ、私たちを軽々追い抜いて行かれました(笑)
運動不足の夫婦なので、もう二人でゼイゼイと息を切らしながらも頑張って歩きます。
やっと「参の笑」のベンチに到着。
時間的にはまだ20分程度しか経っていないのですが、とにかく結構な急勾配が続いているので、息切れがおさまらず、ここでもしばらく休憩です(^^;
いや~、なめてました……。
しばらくして呼吸が整ってきたので、再び歩きます。
途中でまた励ましの看板が(笑)
「がんばったね。もうすぐだよ。」
本当ですか!?
かなりきついです!
頂上が全く見えませんが、ホントにあと少し?
と心の中で思いつつ(笑)、1分ほど歩くとやっとなだらかな道にたどり着きました!
時間的にはゆっくり歩いて30分ほどではありますが、我が家と同じく運動不足の方は「急勾配」が続きますので、覚悟して登ってくださいね^^;
まずは今回一番の目的地である「見晴らし岩」へ行くために左手の登山道へと進みます。
「見晴らし岩、こちらです」
の看板通り、左の道を少し下ると「見晴らし岩」が見えてきました。
岩の上によじ登ってみると……
噂の「岐阜のグランドキャニオン」が目の前に!
ん?グランドキャニオンのイメージとちょっと違うけど、確かに見晴らしはとても良かったです!
この記事を書きながらちょっと調べてみたのですが、冒頭にも書いたように、おそらくこの風景は、
「本場アメリカのグランドキャニオン近くにあるホースシューベンド」
に似ていると思われます。
▼ウィキペディアからの写真です
引用元:Wikipedia ホースシューベンド
グーグルマップで見るとグランドキャニオンとは少し離れたところにあります。
実際にアメリカに行ったことがある方、この場所もグランドキャニオンに含まれるのでしょうか?
ネットで調べた限りでは、違うような(^^;
まぁ、目的は果たせたということで、少し道を戻り、次は「下麻生城」という山城があったとされる城跡周辺へ。
ため池(下麻生城跡)~遠見岩へ
見晴らし岩から少し歩くと下記の看板が出てきました。
この「ため池」は晴れの日が続いても水が枯れないそうで、モリアオガエルの繁殖地にもなっているようです。
また、近くに「遠見岩」もあり、そちらにも立ち寄ってみました。
山城があった場所ということで、「遠見岩」という名前の通り、確かに遠くまでよく見渡せます。
登山道を少し戻るとベンチがあったので、持参したおにぎり等を食べるため、15分程お昼休憩。
鉄塔みどりの展望台経由で南天の滝へ
空腹が満たされ元気が出たところで、もう一つの目的地である「南天の滝」を目指します。
もと来た道に戻る登山客もいれば、最短コースで「南天の滝」を目指して歩いていく登山客もいましたが、私達夫婦は運動不足解消のために少し遠回りとなりますが、白い鉄塔のある「みどりの展望台」経由で「南天の滝」を目指しました。
下の地図でいうと、城池から「尾根沿いの山道」を通って鉄塔へ向かう道です。
鉄塔への道は、山頂までの道と比べると平坦な道が多かったので、助かりました!
鉄塔のある「みどりの展望台」へ到着。
景色はというと、やはり最初に「見晴らし岩」で見た景色が一番ですね(^^;
記念に撮影だけして、最終目的地である「南天の滝」を目指します。
上の画像の看板を見ると「南天の滝方面下山0.2㎞」と記載がありますが、これが結構キツイ下りで(・・;)
写真ではわかりにくいのですが、上記のような階段がひたすら続き、それも一段一段の高さがある急勾配な部分も何カ所かあり、運動不足の中高年夫婦なので途中で膝が痛くなってきました。
ただ、登った以上、頑張って自分の足で下りるしかないので、とにかく黙々と下り続けます。
やっと平坦な道にたどり着き、南天の滝までの看板が見えたのですが、これが大誤算(T_T)
さっきの看板より距離が増えて、南天の滝までまだ0.7㎞もある!
すでに頂上までの急勾配の登りと、鉄塔からの急な下りを歩いてきた状態なので、かなり疲れてもう足がクタクタです。
とにかく頑張って川沿いを歩き続けると、行きのトンネルとはまた異なる雰囲気の大きな岩盤に穴をあけたトンネルが!
古びた感じの苔なども生えており、自然を楽しむことができたので、少し元気が出てきました♪
トンネルをくぐって更に歩き続けると、
ようやく南天の滝の入口へ。長かった~(>_<)
橋の手前を右へ歩いて行くと、やっと最終目的地の「南天の滝」へ。
あれ?ちょっと水量が少ない?
実は季節によって水量がかなり異なるようです。(笑)
※水量が多い時の画像はこちら
⇒川辺町公式ホームページ(遠見山 南天の滝)
最終目的地である「南天の滝」も見ることができたので、これで登山は終了!
低山の割には結構ハードな登山となりました^^;
遠見山は登山練習には最適
岐阜県の遠見山は、本格的な登山を始める前のトレーニングとして利用するには、ちょうど良い感じの登山道で、週末の体力づくりにも適している山だと感じました。
興味のある方はぜひ行かれてみてくださいね。
ただし、運動不足の方にとっては急勾配がかなりつらく感じると思うので、看板に励まされながら休み休み無理せず登って「岐阜のグランドキャニオン」と噂されている景色を堪能してきてください(*^^*)
あなたもハイキング(登山)で健康づくりをしてみませんか?