前回の記事では、厳島神社と大鳥居の満潮・干潮時と参拝時の様子、撮影スポット、などについて、多くの写真を交えながら紹介しました。
広島の宮島観光3記事目は、早朝の厳島神社参拝後に訪れた「大願寺」の見どころについて紹介します。
この記事が、これから初めて宮島観光をされる方にとって、少しでも参考になれば幸いです。
こちらの記事は、広島旅行の3記事目となります。
※1記事目(宮島への行き方と注意点ほか)
※2記事目(厳島神社と大鳥居について)
※3記事目(宮島の大願寺について) (当記事)
※4記事目(宮島ロープウエーについて)
※5記事目(宮島の大聖院について)
※6記事目(宮島の千畳閣&五重塔について)
※7記事目(番外編・宮島食べ歩きについて)
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厳島神社出口からすぐ近くの「大願寺」へ
早朝から満潮時の厳島神社を参拝し、8時半頃には厳島神社の出口へ。
今回、13時頃には潮位が100cm程になり、大鳥居まで歩いていける予報だったので、それまでに他の観光名所を見て回ることにしました。
まずは、厳島神社の出口を出ると、正面に「宝物館」、右手には「大願寺」が見えてきます。
宝物館
宝物館は外観の撮影のみで、中には入りませんでしたが、大変貴重な文化財の一部が展示されているそうです。
厳島神社入口で共通券を購入された方や、お時間のある方は、ぜひチェックしてみてくださいね!
▼宝物館▼
亀居山放光院大願寺
【料金】
- 無料
【開門時間】
- 8時30分~17時(年中無休)
▼亀居山放光院大願寺▼
(グーグルマップ)
宝物館前の道を挟んだ向かい側には、大願寺の立派な仁王門があるのですが、全く壁がないオープンな状態なので、通り過ぎてしまう人も。
宮島の大願寺には、神仏分離令によって厳島神社から遷された、「開運・財運・商売繁盛・芸術など」にご利益があると言われている「厳島弁財天」が祀られおり、日本三大弁財天の1つと言われています。
……大願寺の本尊厳島弁財天は、相模国[さがみのくに](鎌倉)の江ノ島、近江国[おうみのくに](琵琶湖)の竹生島とともに、日本三大弁財天の一つ……
引用元:宮島観光協会「亀居山放光院大願寺」
現在、厳島弁財天は秘仏とされており、毎年6月17日のみ「弁財天 御開扉」の日となっています。
※参考
⇒国立公文書館「神仏分離令が出される」
⇒宮島観光協会「厳島神社弁財天大祭」
⇒廿日市市観光公式サイト「大願寺」
2012年、NHK大河ドラマ「平清盛」の撮影が行われた場所とのことで、大河ドラマ好きの夫は、大満足の様子(笑)
大願寺の本堂には、厳島弁財天の他にも
- 木造薬師如来像(重要文化財)
※宮島に現存する仏像の中で最も古いといわれている - 木造釈迦如来坐像(重要文化財)
※千畳閣の本尊だった - 阿難尊者像と迦葉尊者像(ともに重要文化財)
※木造釈迦如来坐像の両脇を守っていた - 三尊像[釈迦如来・普賢菩薩・文殊菩薩]
※五重塔の本尊だった - 薬師如来像
※多宝塔の本尊だった - 如意輪観世音菩薩
※護摩堂の本尊だった
など
が収蔵されています。
また、本堂の奥には書院があり、
……第二次長州戦争の際、勝海舟と長州藩を代表する藩士らが講和会議をした場所……
引用元:廿日市市観光公式サイト「大願寺」
として知られています。
▼大願寺▼
錦帯橋の1/25の模型
大願寺の軒下には、
「パリ万国博覧会(明治時代開催)に出展された錦帯橋の1/25の模型」
が架けられているのですが、私は、目の前にある、
「賓頭盧尊者(びんずるそんじゃ)」
に目が行き気が付かず!
写真に写っていたので、拡大したものを記念に載せておきますね^^;
▼大願寺軒下 錦帯橋の1/25の模型▼
かなり見にくくてスミマセン…
大願寺に行かれた際には、軒下を見上げて、繊細な作りの錦帯橋模型をぜひ見てきてください。
賓頭盧尊者
先程チラッと話に出ました「賓頭盧尊者」撫で仏様は、病気の部分を撫でるとその部位が治ると言われているので、更年期症状に悩まされている私は「手や手首」を撫でてきました!
▼本殿に向かって左手にある賓頭盧尊者▼
(右手にもあります)
護摩堂
宮島の護摩堂は明治時代に消失してしまったのですが、平成18年4月に140年ぶりに再建されました。
「仏像には最高の素材」とされている「白檀」で作成された
- 高さ:4.8m
- 重さ:7t
のとても大きな「不動明王」が祀られています。
毎年11月3日になると、護摩堂前にて不動明王を祝う火祭りが開催され、「大願寺火渡り儀式」が行われます。
※参考
⇒観光庁「大願寺:護摩堂の不動明王」
⇒宮島観光協会「大願寺 火渡り儀式」
厳島龍神
大願寺境内にある池の中には、弁財天の使いと言われる「厳島龍神」が祀られています。
この記事を書いている途中で、「かなりのパワースポットで、参拝方法の表示がある」と紹介している記事を見つけたのですが、大願寺について下調べ不足だったため、当日は記念撮影のみ行って移動してしまいました。
行かれる方は周囲に参拝方法などの案内がないかぜひ探してみてくださいね^^;
以前はこの龍神が祀られている社の右後ろの辺りに、初代内閣総理大臣である「伊藤博文」が植樹したと言われる「九本松(1本の黒松の根元が9つに枝分かれした松)」があったそうですが、長年の虫食いにより全て枯死してしまったため、伐採されたそうです。
平清盛の長男「重盛公」が植えたとされる老松
大願寺山門の手前には、平清盛の長男である「重盛公」が手植えされたと言われている「老松」があります。
平安時代を生きた人物が手植えをしたとされる老松を、800年以上を経た現在でも見ることができるとは…。
歴史の重みを感じますね。
早朝の厳島神社参拝後に続けて行った大願寺は、想像を遥かに超える見どころ満載のお寺でした。
この記事を書いている時に、ネット上で、護摩堂の横に大願寺特有のお守り(指輪や紅葉の形など)があるという情報を見つけたのですが、当日全く気が付かず素通り^^;。
もし行かれる方は、ぜひお守りも見てみてくださいね。
厳島神社出口からすぐ近くの大願寺も見どころ満載!
宮島観光のメインは、厳島神社と大鳥居だったので、大願寺については下調べをしないまま行ったのですが、この記事を書くために再度情報確認をしてみると、かなり見どころ満載の場所だったことがわかりました。
また、大願寺にある「厳島龍神」は、大願寺参拝の最後に参拝する場所という情報も見かけたのですが、公式ページを探しても見つからなかったので、これから行かれる方は、大願寺の周囲に正式な参拝方法が案内されていないか、一度探してみてくださいね。
このあと、まだ干潮の時間まで余裕があったので、次の目的地である宮島ロープウエーへ向かいました。
この記事が、これから初めて宮島観光に行かれる方にとって少しでも参考になれば幸いです。
※宮島観光 次の記事
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>>厳島神社と大鳥居の「満潮・干潮」を1日で体験!潮汐で変わる景観に魅了される|広島旅行(宮島)②